REVIEW

三浦瑠麗さん(国際政治学者)

この映画を観ている125分間は観客にとっての癒しのプロセスだ。
なぜ性によって傷つくのか。
多くの場合、私たちは自分自身によって、植え付けられたタブーによって傷ついている、
とトランスジェンダーのハンナや、障がいをもつクリスチャンは教えてくれる。
自らを包む固い殻が、自分を守るためではなくて感情や欲望を抑圧しているからなのだと気づいたとき、ローラもわたしたちも自由になる。
映画はやさしく、少しずつわたしの心と体の中に入ってくる。
双方向で対等な監督の作品づくりにヒューマニズムをみた。